無線でインターネットを使用している人が多い中、有線LANの魅力はなんといっても安定性と速度です。
昨今、大容量データのやり取りが主流となってきている中、有線LANを使う人が多くなってきています。
今回はそんな有線LANケーブルを市販のものではなく、自作することのメリットと自作する方法を紹介していきます。
有線LANケーブルを自作することのメリット
- LANケーブルの長さを自由に決められる
- 安価に作成できる
- 自由度の高さ
市販のLANケーブルを購入する場合、決まった長さのケーブルになります。
買ってみたはいいものの、長すぎたとなる人も多いのではないでしょうか。
自作のLANケーブルは自由に長さを決めることができるので、各機器の周りでLANケーブルがぐるぐる巻きになることはありません。
市販のLANケーブルは意外と高いです。
試しにamazonで確認してみると1mで約600円、20mでは約3000円程度でした。
短いLANケーブルを購入する場合は市販のケーブルで問題ないです。
長いLANケーブルを購入する場合は自作した方がお得になる場合が多いです。
20mのLANケーブルを使用する場合は大抵ルーターから部屋をまたいで別の部屋に繋ぐ場合が多いと思います。
メジャーで長さを測っても思ったより短かったや長かったとなる場合が多いです。
自作の場合は好きな長さで作成することが出来るので失敗がなく、自作をおすすめしています。
LANケーブルにはカテゴリ以外にいろんな種類があります。
ケーブルの色や太さ、柔らかさによって取り回しのしやすさも変わってきます。
これらの条件を自由に変更できるのは大きなメリットです。
LANケーブルを自作するのに必要なもの
まずは自作する為に必要なものを紹介していきます。
- LANケーブル
- カシメ器具
- コネクタ(RJ45)
- 保護カバー
- テスター
コネクタがついていないLANケーブルのみのものを購入してください。
カテゴリは6Aがおすすめです。
カテゴリ6でも問題ありませんが今後のことを考えると6Aがおすすめです。
カテゴリ5や5eは絶対にやめておきましょう。
カテゴリによって通信速度が変わります!
これはケーブルとコネクタをカシメる為の器具です。
絶対に必要なので準備してください。
LANポートに接続するためのコネクタです。
こちらも絶対に必要なので準備してください。
爪おれ防止やコネクタとケーブルの接続口を守ってくれるカバーです。
こちらは無くても良いですが、あるとしっかりとしたLANケーブルを作ることができるのでおすすめです。
LANケーブルが完成した時に間違っていないか確認するためのテスターです。
必須ではないですが、あった方が良いです。
ここまでいろいろ紹介してきましたがこれらはLANケーブル自作セットとしてセット販売されています。
私もそのセット販売のものを持っていますが意外と個別で買うよりも安くなり使い勝手も良いのでおすすめです。
おすすめのセットはこちらです!
LANケーブルの作り方
ここからは上で説明した器具を使って説明していきます。
- ケーブルを好きな長さでカットする
- カバーを取り付ける
- 被覆を剥いて中の線を1本ずつばらばらにする
- 指定されてた順番に並び替える
- コネクタに順番通り挿入する
- カシメ器でカシメる
- 反対側も同様の手順で行う
- テスターに繋いで問題ないか確認する
購入したLANケーブルを自分の好きな長さでカットします。
カットする方法はカシメ器のここを使って切り落とします。
コネクタをカシメる際に少し短くなってしまうので、
カットする際は実際に接続するときの長さより気持ち長めにカットしてください。
私は片方で5cmくらい長めにカットしています!
まずはカバーをケーブルに通します。
向きを間違えないように注意してください。
先端から3cmくらいのところにカシメ器のこの部分を使って被覆に切り込みを入れて被覆を剥きます。
被覆を剥いたら中のケーブルが傷ついていないことを確認してください。
次に中から出てきた線を手で1本1本ばらばらにしていきます。
ばらばらにした線はできるだけまっすぐにしておくと次の工程が楽になります。
結構固いけど頑張ってみましょう。
ばらばらにした線を下記の図の順番に並べ替えます。
この工程が意外と難しいです。
頑張って並び替えましょう。
並べ替えた芯線をコネクタに挿入します。
1番難しい工程はここで、初めての人は一度はミスします。
芯線がコネクタを貫通しても問題ないので順番を間違えないように挿入しましょう。
コネクタを貫通した分の芯線はカットしておきましょう。
カシメ器のこの部分を使用してカシメます。
コネクタを挿入してしっかりとグリップを握ります。
強めに握ったほうが成功しやすいです。
以上で片方は完成です。
もう片方も同様の手順で作っていきましょう。
芯線の順番はパターンを同じにする必要があるので注意してください。
片方ずつ別のパターンでカシメてしまうと失敗します。
完成したらテスターに接続します。
接続すると1~8のライトが順番に点灯するので両方が同じタイミングですべて点灯することを確認してください。
タイミングがずれたり、数字が飛んで点灯する場合は失敗しているのでやり直しになります。
まとめ
以上で自作でLANケーブルを作るメリットと作り方の紹介は終了です。
自作するのは難しいところもありますが、比較的簡単にできることと、メリットはかなり多いのでぜひ挑戦してみてください。
LANケーブルだけ値段が張りますが、使いかけをメルカリ等で探せば価格を抑えることができると思いますので何本も欲しい場合や長いケーブルが必要な場合は自作することをおすすめします。